November 20
茶のしずく石鹸”を使用したことにより発症する小麦アレルギーの長期管理
感作源のコントロールがもっとも重要である。当該石鹸の中止は言うまでもないが、加水分解コムギは製品が異なっても抗原性は比較的類似しているため、その他の加水分解コムギ含有石鹸やシャンプー・その他の化粧品も使用を中止するべきである。
“茶のしずく石鹸”により発症した小麦アレルギーはWDEIAとして発症することが多いため、まず小麦摂取後の運動(小麦摂取後4時間以内の運動)は禁止するべきである。NSAIDs内服後の小麦摂取も、小麦摂取後の運動と同様にアナフィラキシー誘発作用があるため禁止する(概ねNSAIDs内服後、そのNSAIDsの血中濃度が上がっていると思われる間は禁止する)。NSAIDs内服自体は、小麦摂取との組み合わせがなければ問題はない。
“茶のしずく石鹸”により発症した小麦アレルギーはWDEIAとして発症することが多いが、画一的に小麦摂取後の運動を禁止するのみでは、食物除去が不十分な症例も少なくない。病歴を詳細に聴取して、運動の組み合わせがなくても症状が誘発されている病歴を持つ場合は、小麦摂取自体を禁止したほうが無難である。
パン、麺類などの明らかな小麦食品のみならず、小麦がある程度の量混入している食物、例えば、カレー、天ぷら、唐揚げ、ハンバーグ(パン粉)、ソバ(つなぎに小麦)、肉の加工品(時々加水分解小麦を含む)にも注意を促す。醤油に入っている程度の小麦では通常問題になることはない。
通常の食物アレルギーの場合と同様に、アレルギー症状誘発時の対処方法を指導し、必要があればアドレナリン自己注射液の処方を行う。抗ヒスタミン薬等の予防内服は必須ではないが、主治医の判断により補助的に行ってもよい。